レビュー : 「次世代ネットワーク制御技術 OpenFlow 入門」

OpenFlow入門が、アスキー・メディアワークス社から発売されました。著者の方から献本いただきましたので、レビューしたいと思います。

次世代ネットワーク制御技術 OpenFlow入門

次世代ネットワーク制御技術 OpenFlow入門

第1章 OpenFlowの歴史

タイトルは歴史となっていますが、歴史を掘り下げて書かれている感じではありませんでした。OpenFlow 誕生のいきさつなどの説明があり、OpenFlow 初心者に対するイントロダクションに位置づけられる章でしょうか?

第2章 OpenFlow : 基本編

OpenFlow スイッチやプロトコルの仕様に関して解説されています。OpenFlow switch specification に書かれていることが中心になりますが、英語が苦手な方は、この解説の方が役に立つかもしれません。また英語の仕様書が読める方でも、この解説を補完的に読むことで、理解が深まるかもしれません。
この仕様解説は、OpenFlowを利用する方に力点が置かれている実践入門の方では、あまり触れられていない部分です。

第3章 OpenFlow : 応用編

Trema を使って C 言語で OpenFlow コントローラをプログラミングしてみるといった内容です。ある機能を持つコントローラを作るというよりも、Packet In ハンドラなど Trema API を使用例に沿って説明しています。

第4章 OpenFlow : 展開編

既存のインフラ上に、OpenFlow-enabled なネットワークをオーバーレイで構成する際の注意点などについて議論されています。著者らが関連しているOpenFlow テストベッド RISE (この本でも付録で紹介されています) 構築の際に得られた知見をまとめたものと思われます。

おわりに

OpenFlow 仕様解説や、C 言語でのプログラミングなど、我々の書いた実践入門とはまた違った切り口での入門書となっています。興味のある方は、ぜひ手にとって見てください。